子育て いじめ 不登校 ひきこもり 暴力 アルコール 薬物依存 拒食 過食症 リストカットなどの予防、解決を考える会。北海道内観療法懇話会 臨床内観療法研究会
 
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「家庭内暴力、自殺未遂などを呈した20代女性に対する病棟内・内観療法の経過」
札幌太田病院 内観療法課 心理士
土江田 つや子

1.始めに: 
 家族の抱える借金、母の入院、職場や恋人との不仲など人間関係、交通事故などのストレスから家庭内暴力、摂食障害、自殺未遂などを呈した20代の女性に内観療法を行った。現在自宅療養中であるが、良好な経過を得られたので報告する。 

2.症例紹介:
 A子20代、OL休職中。診断名は抑うつ。数年前、家の借金や仕事などのストレスから胃炎、精神的不安定になりA病院に通院する。次の年 対人事故を起こし、さらに次の年 摂食障害を呈してA精神科に1ヶ月間入院した。退院後、症状改善せず母の心筋梗塞により、パニック障害、家族への暴力行為、自傷行為が出現し、B精神科では抑うつと診断された。外来通院するが改善がみられず、担当医より「このままでは治らない」と言われ、本人がインターネットで当院の内観療法を知り、受診後入院となった。

3.病院内内観療法の経過:
 入院3日目から内観療法を導入した。内観1日目テーマ「母に対する自分」では「自分を生んでくれた。兄弟姉妹も生んでくれたのでたくさんの事を分かち合えた。感謝しています」と述べた。内観2日目「父に対する自分」では、遠い存在と感じてきたが、内観により「影でずっと支えていてくれた理想の父」と気づいた。内観3日目「兄弟姉妹に対する自分」では「家族に対するイライラや辛さは自分の感情の伝え方に問題があった。今では「自慢の兄弟姉妹である」と述べた。内観6日目の「手に対する自分」では傷つけた手に対し「手は自分のしたことを覚えている。これからは感謝されることに使い二度と傷つけることはしない」と述べた。

4.考察:
 本例では家庭内暴力や自殺未遂、摂食障害などの問題を呈し、入院中もイライラやあせり、不安などを訴えたが薬に頼らず内観により自己治癒力への働きかけが可能となり「周りに対する感謝の気持ちが大切」と深い気づきのあった症例である。退院後の外来診察では「婚約者とうまくやっていけそうだ」と報告されている。


※プライバシー保護の点より、原文より1部変更を加えております





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