子育て いじめ 不登校 ひきこもり 暴力 アルコール 薬物依存 拒食 過食症 リストカットなどの予防、解決を考える会。北海道内観療法懇話会 臨床内観療法研究会
 
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  子育て・いじめ・不登校・ひきこもり・暴力・アルコール・薬物依存・拒食・過食症・リストカットなどが社会問題となっています。これらの予防・解決に内観法、内観療法が有効であると考え、その予防・解決について考えます。

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心の整理がついた入院と集中内観
20代女性(うつ、自傷行為)
M.A

心の整理がついた入院と集中内観 
 私が初めて不調を感じたのは、10代の頃でした。急に無気力になり、朝起きられず、一日中だらだらと眠気に襲われる毎日が始まりました。家族(特に母)には、毎日起こさせ心配をさせていました。恋人に会う気力もなく、気だるさに負けてしまい、戸惑う日々でした。「外出時には急に刺されたり、撃たれるんじゃないか」「自己を直視した時点から、自分はガタガタと崩れ出すだろう」という考えにとらわれ、不安でいっぱいでした。自傷行為も始まり、時計を気にしたり、答えの出ない考えに頭が一杯になる状態でした。このような自分を周囲には隠していたため、人間関係は上手くいかず疲れ果てていました。新しいアルバイトに就いても、少しすると不眠が続くようになり、食欲も失せ、食べ物が喉を通らなくなっていきました。

 家族には、病院を探してもらったり、とめどない話に付き合わせるなどの迷惑をかけていました。不眠、動機、焦り、不安感により、ますます落ち着きがなくなりました。某病院を受診し、眠剤を服用しましたが、頭は回らず、口数は減り、一言伝えるのがやっとでした。更に安定剤、漢方などの薬物治療も受けましたが、周囲の目が気になり被害妄想が出現し、人との交流を避ける毎日でした。手洗いや戸締りを何度も繰り返す強迫行動も表れました。次第に「自分は使い物にならない」と思い込み、通院を中断しました。また、腰痛・胃痛も併発し、気分は益々沈みました。

 そのような状態で3年程苦しんだ後、某心療内科への通院を開始しました。薬を服用しながら何とか過ごしていましたが、無感情、無表情、恐怖感、座り込んで動けない、身の回りのことが出来ない、などから再び通院を中断しました。夜遅くまで家族に長々と話をし、とうとう口に出すまいと思っていた「死にたい」という言葉を母に言ってしまい、札幌太田病院に入院することになりました。

 入院初期は、集団行動が苦手なため不安でした。生活リズムがつかめず、焦りがありました。しかし、入院生活を通し、10分前行動をするだけで、気持ちや気構えが違ってくることを実感し、前より楽に動けるようになりました。そして病棟内・内観療法で、自分の心の整理がつきました。負けず嫌いのため、余計なプライドを持ち、無意識に人と対抗して評価や反応を気にし、自分を疲れさせていました。内観で自分自身を冷静に捉えることが出来ました。周りからお世話になっていた多さに気付き、家族や周囲に対して「ありがとう」と思えるようになれました。また、深く考えすぎる欠点を自分の持ち味だと受け止め、頑張り過ぎず加減しながら人生を楽しむ大切さを学びました。

 今は規則正しい生活を送れる自分を嬉しく感じます。死にたい気分も起こらなくなりました。これからは体を程よく動かすなどを意識し、目の前の小さな基本的な行動から続けてみようと思います。





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