子育て いじめ 不登校 ひきこもり 暴力 アルコール 薬物依存 拒食 過食症 リストカットなどの予防、解決を考える会。北海道内観療法懇話会 臨床内観療法研究会
 
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  子育て・いじめ・不登校・ひきこもり・暴力・アルコール・薬物依存・拒食・過食症・リストカットなどが社会問題となっています。これらの予防・解決に内観法、内観療法が有効であると考え、その予防・解決について考えます。

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摂食障害、リストカット、多量服薬に、内観療法で向き合えた自分
20代女性(うつ、摂食障害、自傷行為)
H.O

摂食障害、リストカット、多量服薬に、内観療法で向き合えた自分 
 私は、生まれて間もなくに両親が離婚し、親戚に引き取られました。物心がついた時には「周囲の人に甘えやわがままを言ってはいけない、困らせたりしてはいけない」と、顔色をうかがい、本心を消していました。「元気で良い子」が本当の自分、と思い込んできました。中学の時、親権のある父が再婚をし、土日に父の家を訪ねると義母による虐待がありました。また、小学校入学当時からいじめにあい、ますます本当の自分を出せず、中学時には拒食や過食、リストカットの症状が始まりました。

 これらの症状は唯一私を解放してくれる安定剤だと考えていました。就職してからは休む間もない状態が続き、昇進したことで更に仕事がきつくなり、甲状腺の病気も併発しました。気付いた時には、毎日自殺を考えるようになっていました。発作的な自殺未遂(多量服薬、リストカット、腹部を包丁で刺す)により、病院に運ばれました。「うつ」と診断され、心療内科や精神科を転々としましたが症状は改善しませんでした。そのうち「死にぞこない」と自分を卑下するようになり、内科の主治医が札幌太田病院を紹介してくれました。

 初診から親身になって下さる先生、職員の温かさに、心から「やっとわかってもらえる所に辿り着けた」と思いました。入院後、病棟内・内観療法を受けました。今までの偽りの自分を一つひとつ崩すことができました。内観前は「頑張れ」という言葉をいやみに感じていましたが、内観後は素直に「うん、頑張るからね」と言える自分がいました。あらゆることに感謝ができました。何よりも、今まで大嫌いだった自分を初めて「大切だ、尊い」と思えたのです。「この命は自分が大切にしなければ」と考えられるようになりました。

 内観を終え、今まで拒絶していた父と面会をすることができました。小さくなってしまった父の背中を見て、苦しく辛い思いをしていたのは、自分だけではなかったと初めて気付きました。涙が止まりませんでした。私は今までうつに甘えていたのです。

 今でもうつの波は押し寄せてきます。しかし、克服する力を自分の心が持っていることに気付き、物事を多角的に捉えられるようになりました。このような気付ける心になれたのは、内観に出会えたからだと思います。病気に甘えている自分に気付くことは、決して簡単なことではなく辛いことかもしれません。しかし、気付けることは自分自身でしかないのです。内観はその手助けをしてくれました。心の病気は、薬をいくら服用しても、どんな名医に出会えても、まず自分が病気と向き合わなければ無意味であると感じています。

 今、私は失っていた本当の自分、未成熟な心を、デイケアを利用しながら少しずつ形成し直しています。帰宅して一人になった時、こんなに笑っていたことがあっただろうかと毎日感じています。迷った時や壁にぶつかった時、日常内観は私の軌道修正をしてくれています。





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