子育て いじめ 不登校 ひきこもり 暴力 アルコール 薬物依存 拒食 過食症 リストカットなどの予防、解決を考える会。北海道内観療法懇話会 臨床内観療法研究会
 
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解離性障害の50代女性に対する病棟内・内観療法と家族療法
(医)耕仁会札幌太田病院 内観療法課
○土江田 つや子  根本 忠典  篠田 崇次  小川 説子  太田 健介  太田 秀造

1.はじめに 
 家出を繰り返す解離性障害の50代主婦に対し、病棟内・内観療法、家族療法を中心とした入院治療(約80日間)を行った。現在退院数ヶ月が経過するが、デイケアに通い良好な経過を得ている。

2.入院までの経過
 A子、20代に離婚歴あり。30代後半から家出を繰り返し、40代に現夫と再婚したが、家出癖は改善せず、不眠、不安、イライラ、頭痛、幻聴などが出現した。家出中、車中泊にて警察に保護され当院入院となった。

3.病棟内・内観療法経過
<1回目の病棟内・内観療法>
 入院翌日、ゆったり内観(1日4回程自室で面接)から始め、内観への動機付けを行い、入院8日目より内観室での集中内観に移行した。「タバコが吸いたい、ゆっくり寝たい」など拒否気味のため、ピア・カウンセラー(当院の回復者)が訪問したが態度は改善せず、内観室から自室集中内観に変更した。テーマ「周りにかけた迷惑」では「迷惑をかけたことはお互い様」などと語り、一度の内観では著しい改善、認知の変化はみられなかった。

<2回目の病棟内・内観療法と家族療法>
(入院約30日目)長男夫婦、長女と2日間の家族同時内観を行った。長男は、借金、女性問題で離婚の危機にあったが、夫婦間の内観により回避した。A子は家出の家事放棄から離婚の危機にあったが、夫、子にかけた迷惑を中心に調べて、反省、感謝の言葉を述べ、家族関係の修復が可能となった。

<3回目の病棟内・内観療法>(入院約70日目)病棟内での認知集団療法やデイケアでの作業療法に参加するなどして過ごし、退院前に三日内観を行った。「今後は家出をしない。デイケアに通いボランティア、趣味活動を行なう」などの決意を述べた。

4.考察
 A子は夫に対する不平、自己中心的性格から何度も家出をした。3回目の病棟内・内観療法により、自己中心的行動を反省し、感謝の気持ちが出現した。更に家族療法により、母としての無責任さに気づき、家族関係を修復し、より治療効果を高めた。
<入院中より一日量リスパダール(1)2錠、ルボックス(25)2錠服用中>





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