子育て いじめ 不登校 ひきこもり 暴力 アルコール 薬物依存 拒食 過食症 リストカットなどの予防、解決を考える会。北海道内観療法懇話会 臨床内観療法研究会
 
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  子育て・いじめ・不登校・ひきこもり・暴力・アルコール・薬物依存・拒食・過食症・リストカットなどが社会問題となっています。これらの予防・解決に内観法、内観療法が有効であると考え、その予防・解決について考えます。

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病棟内・内観療法による酒害からの回復
札幌発寒断酒会会員・酒害カウンセラー
須貝 昭博

病棟内・内観療法による酒害からの回復 
 私は、妻子に勘当され、札幌太田病院に5度の入退院の末、やっと平常心で断酒継続が可能になった回復途上のアルコール依存症者です。生き方の価値観を変えてくれた病棟内集中内観と、酷かった酒害を報告致します。 少年期、祖母が親戚兄弟に嘘をついて歩く姿を見て育ちました。人間不信の不安から結婚は早く、23歳で相手の両親とも信頼関係を築いて結婚しました。私の酒害はその妻に対する嫉妬妄想です。35歳の頃、私の贅沢飲酒が原因で、火の車だった家計を支えるために妻が就職しました。3年程たったある日、妻が深夜帰宅したのを契機に私の嫉妬妄想が始まりました。その直後、北米に6ヶ月間の単身赴任があり、孤独感から大量連続飲酒が習慣化しました。帰国後は飲酒運転に罪悪感も無く、無反省のまま朝酒をやるようになり、40歳の時胃癌になりました。再就職した単身赴任先から、毎日妻に泥酔状態の陰湿な深夜電話を繰り返しました。3人の子供たちにも酷い思いをさせてしまいました。とうとう妻子から勘当され、両親に甘えて札幌に戻りました。実現不可能な夢ばかり追い求め、近所の公園などで吐きながら酒を飲み続けていました。そんな時胃が裂けて吐血、車に跳ねられ骨折、冬道で転倒して骨折と災難が続きました。デイケアを早退して病院で骨折のリハビリを受けた後、コンビニで一番安いワンカップを3本買いました。1本は店の近くで一気に飲み、残りの2本は行き交う人たちを肴に、大通り公園のベンチで楽しんでいました。ある日、将来の夢を語り合うリクル−トス―ツの集団を見て『親に学校を出して貰い、ス−ツも買って貰い、何から何まで面倒みて貰って、理想通り一流企業に生き残れるのは何人かな』と偉そうに批評していました。その時、安酒を握り締めているお前はどうなんだと、突然深く内観している自分がいました。翌朝、体から完全に酒を抜くために、札幌太田病院を受診しました。病棟内・内観療法では、面接者(アルコ−ル依存からの回復したピア・カウンセラ−)から「過去の栄光から脱却し、現実の自分と向き合うように」と、何度も厳しく促されました。深く気づく度に現実に直面し、客観的な回想が可能になりました。面接者の言葉には共感と共に、素直に内観が深まる不思議な説得力がありました。内観終了時には、おごっていた心が浄化され、虚勢や無駄な力が抜けて、清々しい気持ちの自分がいました。そして退院日を所属断酒会の例会日に設定して下さった医師・ケ−スワ−カ−、断酒会の仲間に温かく迎え入れてくれたピアカウンセラ−、友人、断酒会の先輩、病院職員の方々。随分時間を要しましたが、両親と多くの人々に支えられて現在があります。本当に感謝しております。断酒を決意した時からの信条があります。夏目漱石の『運命は神が決めるものだ、人間は人間らしく働けばそれで結構だ』です。また、人と言う文字は、支え合っているバランスである、の気持ちで生活しています。これからも日常内観と断酒を継続させ、何事にも素直に感謝できる謙虚な心と人格を養い、明るく真摯に生きていけたら有り難いと思っております。





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