子育て いじめ 不登校 ひきこもり 暴力 アルコール 薬物依存 拒食 過食症 リストカットなどの予防、解決を考える会。北海道内観療法懇話会 臨床内観療法研究会
 
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  子育て・いじめ・不登校・ひきこもり・暴力・アルコール・薬物依存・拒食・過食症・リストカットなどが社会問題となっています。これらの予防・解決に内観法、内観療法が有効であると考え、その予防・解決について考えます。

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アルコール症からの回復と新しい人生
札幌断酒木曜の会会長・酒害カウンセラー
斉藤 好秋

アルコール症からの回復と新しい人生 
 私は、中学校卒業後すぐに就職しました。勤務先が飲食店のため酒は身近な物でした。先輩とカラオケスナックに行ったのを機に、仕事が終わると時々飲むようになりました。20歳を過ぎると、酒量が増え、毎日飲むようになりました。30歳を過ぎると、休みの日には朝から飲む習慣がつきました。それでも何とか仕事を続け、結婚し子どもが産まれました。妻の実家の旅館を手伝いながら、普通の家庭を持つことができました。しかし、毎日飲む、休みの日は朝から飲む、の習慣は一向に改善せず、隠れてまで酒を飲むようになりました。酒臭い状態で、旅館の客の送迎運転をしていました。妻からの注意、人の噂などには耳を貸しませんでした。その内、理由をつけては飲み、仕事を休むようになりました。当然、そんな自分に妻が我慢できる訳がなく、離婚を迫られました。そんな時でさえ、泥酔していたため反対する気力もなく、返す言葉もなく別れました。

 アパートでの単身生活を始めましたが、仕事に就いても長続きせず、毎日家で酒を飲んでいました。借金を作り、友人に集るような生活を続けていました。そして、何も食べず2週間連続飲酒し肝臓を壊し、内科へ入院となりました。しかし、退院した足ですぐにまた酒を買いに行くあり様で、入退院を繰り返しました。

 そんな姿を見た母の勧めから、札幌太田病院を薦められ受診しました。そこで初めて「アルコール依存症」と診断されました。担当医に従い入院しましたが、始めは病気についてよく理解できない状態でした。まず、学習会(認知集団療法)を通し、酒害、断酒会、今後の行動などについて学びました。それから病棟内・内観療法を受けました。始めは嫌で仕方ありませんでしたが、1〜2日経つと気持ちが変化しました。自分はいかに身勝手でわがままであったかに気付きました。また、人に対しての感謝の気持ちがなかったことを知りました。母に対していかに親不幸であったかを知りました。酒を飲むことで、家族、仕事、お金など、色々なものを無くしました。今はまだ、可愛い娘に会えない、そんなことが内観でよくわかりました。そして酒を二度と口にせず、本気でやめようと思いました。退院後、1年間はアルコール専門のデイケアに通いました。断酒会にも入会しました。札幌太田病院に入院し、内観を受けたことを心から感謝しております。「酒は一人では止められない。家族の理解、協力は必要」とよく言います。しかし、私は札幌で一人暮らしをしています。家族は側にはおりませんが、酒を一口も飲んでいません。断酒会を通し、仲間、友人が出来たためです。

 今は、札幌太田病院第2デイケアの指導員とし務めています。ピア・カウンセラーとして、患者の悩みや退院後のことなどを聴かせて頂いたり、自分の体験談を語っています。それにより、病気の苦しみなどわかり合えることがよくあります。今まで周囲に迷惑かけた分、少しでも恩返しができたらと思い働いています。これからも酒のない、健康で楽しく、新しい人生を歩んでいきたいと思います。





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