子育て いじめ 不登校 ひきこもり 暴力 アルコール 薬物依存 拒食 過食症 リストカットなどの予防、解決を考える会。北海道内観療法懇話会 臨床内観療法研究会
 
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  子育て・いじめ・不登校・ひきこもり・暴力・アルコール・薬物依存・拒食・過食症・リストカットなどが社会問題となっています。これらの予防・解決に内観法、内観療法が有効であると考え、その予防・解決について考えます。

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「自分を縛る鎖」を断ち切るための内観療法
札幌太田病院総看護長
原田 良一

「自分を縛る鎖」を断ち切るための内観療法 
 酒・薬物・ギャンブル依存症などの嗜癖(アディクション)の治療には、内観療法が有効である。しかしもっと大切なことは、病気を発症する以前の予防の視点である。

 そして、この病気の"根っこ"となっている"自分を縛る鎖"を内観によって断ち切る必要がある。

 それは、アルコール(薬物)依存症の家庭には、(1)機能不全家族をつくる、(2)子どもたちへの影響(心的外傷・ACなど)、(3)共依存の世代間伝達の問題、(4)家族全体が病んでいる。このことからも家族全体を対象とした治療・支援が必要である。


●一次予防(健康教育)として、子どもの頃から、家庭内観として、両親が子どもへ内観的にかかわる。家族内観をして夫婦の葛藤・不和の予防と解決。学校内観、学級内観・ホームルーム内観を取り入れ、いじめや校内暴力・不登校・学級崩壊の予防。職場では職場の精神保健の観点からも、生きがい、やりがい、社会人として人間的成長の点から、また充実した人生を生き抜くうえからも内観体験が予防的に意味がある。

 内観の機能には、精神的に健康な人がより人間的成長するのを援助する教育的自己啓発的機能がある。こういった内観の効果からも、家庭内観、学校内観、職場内観を取り入れることは、精神保健、健康教育的予防として重要といえる。


●二次予防(早期発見早期治療)の点では、図にあるように、アルコール(薬物)依存症予備軍となっている人々への内観体験による治療・予防が大切である。また機能不全家族のなかで、身につけた「共依存」の行動パターンや人間関係のパターンは、その人の個性、能力、特技として発揮されるが、一方でがんじがらめに縛る鎖となり生きにくさをかかえる。

 内観は、共依存の世代間伝達で受け継ぐ"根っこ"となっている行動パターン・人間関係パターンなどの自分を縛る鎖に気づき、そして断ち切ることができる。

 結果として、心的外傷やアダルト・チャイルド(AC)などの癒しや、新たな嗜癖(アディクション)を生むことを予防・治療することができる。


●三次予防(早期社会復帰)再発予防では、アルコール(薬物)依存症者の治療は、(1)対症療法の断酒、(2)原因療法は、酒に依存しなければならない性格への治療と人生観の変革である。そこで内観体験によって、今までの自分の性格や、生き方、さらに他者に対する態度や飲酒問題などに気づき反省することができる。

 内観によって、なぜ自分がアルコール(薬物)依存症になったのか、といった自分の歴史を丹念に調べ検討することで、人生のその時々のさまざまな問題に気づき、そこから解決すべきこたえを発見し行動の変化にむすびつけることができるのです。


第13回 内観ワークショップ・札幌 2001.8.18〜19 作成:原田良一



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