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家族と幸せ(楽)に暮す方法
上野 ミユキ

家族と幸せ(楽)に暮す方法 
 先日内観療法を体験する目的で、札幌太田病院に研修に来られたブルガリアの医師から学んだこと、感動したことを始めに少し話します。

 医師は自ら集中内観を体験すると同時に、15才の少女の内観面接もされました。使用言語は英語で通訳を通しての会話でしたが、適宜ユーモアやジョークを交えて話される姿に、深い感銘を受けました。その一部を述べます。

感動した言葉
(1)賢いとそうでない人の違い。そうでない人は失敗から学ぶ、賢い人はそれを見て学ぶ。

(2)失敗は認めれば半分になる、しかし隠せば倍になる。

行動面の特徴
(1)良い経験も悪い経験も活かす。形のないもの(信頼感など)や、知恵を大切にする。

(2)内観的思考を身につけていて、森羅万象に感謝する気持ちをもっている。

(3)人の行動を良く見ている。そして粘り強い。時間などはあまり気にせず行動する前に十分確認する。これは相手にするというよりは自らにしている。そして納得してから初めて行動に移す。


 これらは日本と異なり、油断すると隣国から侵略される厳しい環境の中で生活されているせいと思われます。
 次に今日のテーマ『病んでいる人も家族も幸せで楽に暮せる方法』に入ります。

 私は札幌太田病院で内観療法に携わるようになり、6年が経過しました。その中で私なりにまとめたものが、この図です。

 「無病息災」という言葉がありますが、私は病院で患者さんの内観療法に関わっています。それで無病の方はいないのです。しかし、病んで(病気)いても家族と幸せに暮らすには内観をされることだと私は思っています。

 日頃、内観者の話を聴かせていただく中で感じることは、家族の死が薬物・アルコール依存症、うつ病などの引き金となっていることが実に多いということです。

 これらを話した時、私はグリーフワーク(悲しみを癒す作業)が十分にできるよう関わっています。

 また、内観三問に沿って調べて、グリーフワークが出来たとしても、これらを周囲の人々にどう表現するかとまどっている場合もあります。その時は、アサーション(自分も相手も大切にする表現方法)の基本なども少し伝えています。

 これらは患者さんのみでなく家族にも必要と思われます。それで家族にも内観を体験していただくよう勧めたり、内観のテープを聴いていただいています。病院での内観療法について述べさせていただきました。
合掌


図1 病んでいる人も家族も幸せで楽に暮せる方法
病んでいる人も家族も幸せで楽に暮せる方法



集中内観で自分を見つめる



気づく



(イ)してもらったこと   これで気づいたことは☆感謝の気持ちで大切にする。
(ロ)してあげたこと    その時の自分のこころ、ことば行動の3点を考える。
(ハ)心配、迷惑かけたこと この時の自分の気持ち、相手の気持ちをしっかりみつめる。



グリーフワークをする(悲しみを癒す作業)
 悲しさ、悔しさ、怒り、失ったものなどを正直に見つめ、十分感情を吐き出す(泣く、怒り、失ったものなどを正直に見つめ、十分感情を吐き出す(泣く、怒るなど)どうにもならなかった自分を受け入れる。
 喪失した対象に、自分の中でもう一度きちんと別れを告げる。(有難う、ごめんなさい、さようなら)

◎ この過程で自分の責任外で起こったことなど区別できるようになる。



今までの自分の問題解決や、対人関係での表現方法はどうであったかに気づく
◎内観で気づいた例
○恨むから憎まれる。愛すれば愛されるのではないか。(55才男性)
○自分は他人の好意を受け取るのが下手だったが、内観して好意を素直に感謝できるようになった。(38才男性)
○親は何もしてくれないと思っていたが、養育費の計算などで、とても大切にしてくれていたことに気づいた。(26才女性)
○自分から抜け出して、自分を眺めたような気がした。他人の判断ではなく自分にとってどうなのか、自然に考えられるようになった。(46才男性)



無罰型問題解決法―自分も相手も大切にする表現方法(アサーション)を身につける。

アサーションの基本技法

(1)的を絞る
(2)くりかえす。
(3)相手の反応を受けとめる。
(4)効果的な歩みより。
(5)自分の気持をつたえる。



家族・周囲の人々と、幸せな人生を送るため各自の方法で努力する。



病んでいる人も家族も幸せで楽に暮せる方法(上へ戻る)



内観療法の特徴と効果

◎病院で内観療法を受ける対象者
自分ではどうしようもない問題や症状に苦しみ、解決や解消を求めている。
 (1)不登校
 (2)家庭内暴力
 (3)シンナー乱用
 (4)薬物・アルコール依存症
 (5)心身症
 (6)抑うつ症など

◎過程
 内観は自己治療的色彩が濃いので、深く洞察することで、それまでの親や周囲の人々に対する恨みや、憎しみがうすれる。そして、自他の区別も明確になる。やがて、自分を好きになり、自分を大切にできる。すると、親や周囲の人々も大切にできる。

◎効果
 これらが一朝一夕に可能になるのではないが、内観療法にほって本人及び家族が素直な心でわずかの変化に気づくことで可能になる。人間の心は変わるとしても微妙な変化であって、その微妙な変化が人間の行動に大きな影響をもっている。

 例 自分に非があれば素直に謝る、マイナスをプラスに置き換えて考える、これらを本人と周囲の人々が認めて、大切にする。この繰り返しがその後の行動の変化につながる。

 その結果、“気づく・分かる・できる・変わる”で行動の変化に結びつく。これは他に類例のない治療法と確信している。内観をしてみませんか。





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